マイセンの偽物を購入する前に

マイセンの偽物から見る歴史

世界中が憧れる双剣のマーク

マイセンを正規店以外で購入するときに、気になるのはやはり本物かどうかということでしょう。1710年にマイセンが誕生して以降、西洋中の工房がマイセンの模倣にはしりました。それほどまでにマイセンというブランドは輝かしい歴史を築いたのです。

当然模倣の贋作を販売することは、今も昔も許されるものではありませんでしたが、模倣をし、技術力を向上させる事は窯業に限った事ではありませんので、その行為自体は責められる事では無いでしょう。なぜならマイセンでさえ最初は柿右衛門窯の模倣によってスタートしているのですから。

さておき、マイセンの贋作が今なお世界中のコレクターを泣かせている事に変わりはありません。見極め方については多方面で行われていますが、どういう偽物があるのか把握することが最も重要でしょう。

マイセンのコピーは3種類

マイセンには3種類の贋作パターンが存在します。
1つ目は全く別物である偽物。
マイセンに似せた偽物
これはマイセンを似せて土作りからペイントまで第三者が作った偽物です。1700年代などとして作られていても、フィギュリンや装飾部分が荒かったり、白磁が汚かったりといわゆる難ありな状態が非常に多く、綺麗では無いものが多いのが特徴です。
まず、マイセンの本物とされているアンティークをよく確認し、それらに見られない形であればまず間違いなく偽物です。

2つ目は、白磁は本物である偽物。

絵付けだけが偽物のマイセン
これは最近流行のポーセラーツ、ポーセリン・アート、ポーセリンペインティングといったものです。西洋の絵付け師がマイセンの白磁を購入し、その上に自分で描いた作品です。
腕が良い絵師であれば判断することが大変難しいのですが、偽物とすぐに分かるものはマイセンらしからぬペイントをしてあることが多いのです。特に金装飾については過剰におこなわれる傾向にあり、見たことのない装飾であれば疑ってかかるべきでしょう。
また絵付けが落ちているもの、剥げがひどいものも偽物である可能性が高いので注意が必要です。

偽物が本物になった偽物。

マイセンには偽物が本物以上である事から、本物とされた作品が存在する事をご存知でしょうか。それがモーリッツフィッシャー作マイセンです。
モーリッツフィッシャーはヘレンドの人間でした。ヘレンドは当初食器修復企業で、マイセンや中国の高級洋食器を専門に修復していました。ところが、これが一国の王、また美術館関係者をも騙せるほどの出来栄えであったことから、一部作品は今もなお見分けがつかないまま本物として扱われているのです。

本物を見たことが無い場合は手を出さない

マイセンにかぎらず、その他の工房のアンティークを購入する場合、本物を博物館や展示会で見たことが無い場合は手を出さないほうが懸命です。なぜなら、本物の質感やパターンを目にした後ならば絶対に手を出さないであろう品質こそ偽物だからです。

いつかはアンティークを、と考えているならば本ではなくまずは実際に本物の輝きを御覧ください。そうすれば300年前に作られた作品でも今作られたかのような作風と、喩えようのない魅力に気づき、贋作には魅了されないことでしょう。

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