ブランド洋食器 セーブル

セーブルはブランド洋食器の中でも有名ですが、一般的にセーブルと言われるのは「フランス国立セーブル製陶所」の事です。いわゆるポンパドゥール夫人の工房がセーブルと呼ばれます。
それ以外はと言えば、セーブル焼と総称されています。

セーブルの歴史はヴァンセンヌ磁器工場から

ヴァンセンヌ磁器工場は、1738年、デュボア兄弟によってヴァンセンヌ城に設立された軟質磁器製造工場でした。もともとシャンティーイ窯で陶工として勤務していた兄弟でしたが、磁器製造と経営は思いの外難しく、工房の船出は華々しいとは程遠かった。それは成形が難しい軟質磁器による開発であったことも要因していたと考えられます。

1745年、磁器製造にようやく成功し、1756年にはパリのセーブルに工房を移しました。当時は磁器が国家事業であり、ポンパドゥール夫人の中でも、マイセンやウィーンに対する対抗意識も強かったようで、1759年に工房を王立製陶所として支援に乗り出しました。セーブルへの移動も、ヴァンセンヌ城よりもポンパドゥール夫人に近くに移すためと言われています。

1766年、リモージュ地方でカオリン鉱床が見つかってからの躍進はめざましく、カオリンをセーブルに運んだり、現地で経営をしていたアルトワ伯爵製陶所を吸収合併させるなど、研究開発を続けた結果、1769年、硬質磁器の開発に成功を収めました。

→参考コラム 陶磁器の里 リモージュ

世界に影響を与えたセーブル

セーブルは設立当初から年間生産量を極めて少数におさえてきました。国立製陶所となった今現在も年間6000ピースほどしか製造されていません。セットで言えば1500ほどだそうです。だからこそ珍重されるセーブルは、ポンパドゥール夫人の管理下にあったときから、貴族のステータスとなり、要人への贈り物として扱われるなどの価値を有していました。
世界各国の美術館でも、フランス王室から友好の証として贈られたセーブルピースが展示してあることも決して珍しくありません。

さて、セーブルといえば「青」でしょう。王者の青(ブリュードロア)、クラウテッドブルー、アガサブルーなど、多くの青を開発してきました。これらの色のアンティークは非常に高価な価格で取引されるほど、セーブルの代名詞にもなっています。

入手困難なセーブル

以前は日本でも入手が出来たようですが、現在は稀に行われるセーブル展などの単発的なイベントでしか見ることが出来ません。日本にも総代理店がなく、セーブルはもっぱらフランス国家のための生産となっています。
入手するには本国の直営店に足を運ぶしかないようです。インターネットでの販売も行われておらず、大手ネットショップでも取り扱いはありません。

一部インターネット上のショップにて販売されておりますが、当サイトとして判断材料がないためリンクは控えさせていただきます。

またアンティークが稀に出ますが、セーブルもまた偽物が多い事で知られています。鑑定番組で以前何度か出ましたが、本物とされたのは少数だったように記憶しております。本物のアンティーク商品を入手したい方は、クリスティーズなど大手のオークションハウスを利用される事を強くおすすめ致します。

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