ウェッジウッド アストバリーブラック

ウェッジウッドの最高級シリーズ アストバリーブラック

2009年、ウェッジウッド創設250周年を祝うミレニアムイヤーに、ウェッジウッドは特別限定セットを用意しました。その輝かしい対象となったのがこのアストバリーブラックです。

2009年819万円の豪華セットは2セットの限定2009年819万円の豪華セットは2セットの限定

ウェッジウッドから販売されているシリーズの中で、アストバリーブラックは特異な部類でしょう。

色鮮やかで清楚さ漂う洋食器、淡い色合いに明るめのデザイン。恐らくそれがウェッジウッドの大衆イメージなのですが、それに反してこのアストバリーブラックは使うものを選ぶような重厚的な高級感。

王室にこそふさわしいと思わせるそのデザインは、ウェッジウッドらしからぬ、それでいてウェッジウッドしか出来ないと思わせる逸品ではないでしょうか。

アストバリーブラック コンセプト

astburyとはイギリス マンチェスター市より南に50kmに位置する長閑な場所で、ウェッジウッド博物館から北へ50kmの場所でもあります。
ここでジョサイアウェッジウッドは挙式しました。ウェッジウッドにとって何より重要な場所です。
その土地の名前がこのアストバリーブラックの名称の由来となっています。
古代ローマ、古代ギリシャを思わせるデザインは、ジャスパーウェアのデザインに類似しています。

技法・特徴

ウェッジウッド アストバリーブラックレイズゴールドと呼ばれる技法で表面に金の凹凸が表現されている。

右の18cm皿は12万6千円、ティーカップは21万円がメーカー参考価格となっています。

まず、なぜそんなに高いのか、という疑問が湧くと思いますが、金彩を使う事に対してはそこまで金額が跳ね上がるものではありません。

もちろんレイズゴールドと呼ばれる表面が盛り上がった金彩加工は大量の金塗料を必要としますが、それ以上に価格を上げているのは8回にも及ぶ焼成です。

陶磁器に詳しい方なら焼成の度に水分が抜け、生地が縮む事はご存知でしょう。窯入れ前に比べて窯入れ後は小さくなります。その分強度は高くなります。
その焼成回数、本来は素地焼きで1回、釉薬をつけて1回、ペイント後で1回、合計3回で済みます。これを8回繰り返すということは、その分完成の形を想定することが難しいだけではなく、高温による変化から破損確率が上がります。窯入れすればする程高い技術が求められるのです。

そうして完成する作品は、元来表現されるよりも深い色合いが生まれます。これはアストバリーブラックに限らず、他の工房作品でも同じです。

アストバリーブラックのこの格調高いまでに洗練された漆黒は、8回の窯入れによって初めて生まれる深い澄んだ黒。その上に描かれる金色とのバランスがこれほどまでに芸術的なのは、当然といえば当然なのです。そう考えるとアストバリーブラックは、実は格安な作品と言えるのですが、やはり手は出しにくい高嶺の花であることには変わりありません。

百貨店にカップ・ソーサーやプレートが1枚は飾ってありますので、一度直接ご覧ください。深い深い黒を見て、きっとため息が出るでしょうから。

ウェッジウッド アストバリーブラック 価格

シリーズ名メーカー参考価格オンライン相場中古相場
ティーカップ&ソーサー ピオニー210,000円168,000 円
ティーポット 800cc525,000円367,500円
皿 18cm126,000円100,800 円
皿 20cm210,000円126,000円

※価格はあくまでも参考であり、2013年9月現在の独自調査によるものです。
※オンライン相場は正規品取扱店の参考価格です。
※中古相場はヤフーオークション取引価格の相場価格です。

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